私がひとりビジネスをはじめた理由①つづきのつづき
読みやすくわかりやすく書こう…
と思ってるのになかなか簡潔に書けず、
3本にまたがってしまいました。
(前回の記事はこちら。)
そう。
こうして転職先が決まりました。
東京のど真ん中、千代田区。
出版関係の会社が多いエリアで、
それだけでわくわく、お上りさん状態。
実用書を制作する編集プロダクションだったので、
料理本やレシピ本、手芸や占いの本など、
校正途中のゲラを目にするたび、またわくわく。
私と同時に入った方は、2人の子どもがいるママだったし、
社内には産休間近のチーフがいたり、育休中の方も居たり、
と、本当にママが多く、どこか朗らかさのある職場でした。
(私もここでママになっていくんだな)
…と。思っていました。
思ってたのに。笑
***
ある日、社長に呼ばれ、
事務所を畳むことを告げられました。
「本当にあなたには申し訳ないことをしてしまった」
と70代のおじいちゃん社長に深々と頭を下げられました。
理由は経営悪化。以前から資金繰りをしながら
なんとか立て直そうとしていた。
自分の年金もつっこんで、ウンタラカンタラ。
今の事務所は畳む。
長く在籍しているチーフ数名だけ連れて
近くの小さな事務所に移る。
あなたは1年も経ってないから、出来れば残ってほしい。
ただし、今産休中の社員が戻ってくるまでの期限付き。
心の中で色んなツッコミがわいてきました。
が、弱々しく話す社長を前に、
出てきた言葉は「わかりました。」
本当にこれしか出てきませんでした。
人間って、衝撃すぎたら笑いが出てくる
という体験を初めてしました。
(まじか…。まじか。)
を心の中で繰り返していました。
***
「この経験から何を学ぶか?
自分にとってどんな意味があるか?」
嫌なこと、悪いことが起きた時はそう考える、
以前、私のメンタ―のひとりが教えてくれました。
その日の帰りの電車で考えました。
ここに所属して1年も過ぎれば子どもをもって
産休育休とろうという考えが打算的だったか。
依存しようとしてたんだ。
会社に守ってもらおうとか、
これからはもっと通用しなくなるんだ。
でも、ここで働いたことで、
デザイナー、ライター、カメラマン、校正者、
色んなフリーランスの人の仕事が見れた。
あの人たちのように、自分の足で立って生きていく選択肢もあるのかも。
わたしには何ができるだろう。
そんな考えに、少しづつ変わっていきました。
(結構なダメージがあっても
ポジティブな考えに切り替えるのが早い自分は、けっこう好き)
これが「私がひとりビジネスをはじめた理由」の①でした。